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2006年2月 9日 (木)

君が心に 決めたことだから

この間の日曜日、やっと『R-1ぐらんぷり』を見に行ってきました。今回は2回戦。場所は有明スタジオでした。思ったよりお客さんの数が多く、スタートダッシュに失敗した私は途中まで立見…。それでも見に行って良かったです。惜しむらくは準決勝が見られないことだわい(涙)。

既に次に進む芸人さんが発表になっていますが、この日勝ち抜いたのは全出場者107人のうち15人。なかなか厳しい戦いでした。

勝ち残った人の中には、『北の国から』で田中邦衛さん扮する黒板吾郎を取り入れたネタをした人が2人いました。1人目は鮪男さん。アマチュアの方ですが、『ウルトラマンタロウ』の曲に合わせて「ウルトラマン吾郎」というネタをやっていました。吾郎はもちろん黒板吾郎。格好はタロウなんだけど、口調は完全にモノマネです(笑)。しかも、出てくる話題が「メイドカフェ」とか「絶対領域」とか「萌え」とか、完全にアキバ系。すべてがありえない設定でした。もう1人がCOWCOWの山田與志さん。ネタは『やりすぎコージー』(テレビ東京)の「やりすぎ the 鉄板ショー」と同じ英会話教室。番組と違っていたのは、ある物のシルエットを見て英語でその名前を答えるところ。リンゴかと思ったらかぼちゃとか、ピラミッドとスフィンクスでエジプトに見えたのは札幌雪祭りとか、フォークみたいなのは「草とか刺すヤツ」とか北海道色 満載。さらには、ナイキのマークだと思ったら夕張メロンの薄切り、三日月かと思ったらこれも夕張メロン、と夕張メロンでグイグイ押してきて、最後のシャネルのマークも夕張メロン2切れと思いきや、実はかぼちゃの薄切り・バーベキュータイプ(笑)。もともとツッコミなしのネタというのもあるけど、相方の多田さんも笑い屋になってないから1人でやっても成立するんでしょうね~。

それから、従来とは違ったフリップネタで2回戦を突破したのがバカリズムさん。「トツギーノ」というネタですが、「トツギーノ」とは「嫁ぎーの」のこと。「嫁ぐ」を一時 はやった「待ち合わせしぃ~の、酒飲みぃ~の」みたいなしゃべり方にしたバージョンです。で、この調子でフリップに描いた絵で嫁ぐまでのストーリーを説明しますが、最初はちゃんとしてるのに途中で『森のくまさん』の歌詞になったり、『タイタニック』になったりと変わっていきます。そのうち「トツギーノ」に行き着くまでが早くなり、この畳み掛けで笑わされる感じ。フリップネタって、フリップがボケで演者がツッコミみたいになることが多いですが、これは新しいパターンですごく面白かったし、審査員の方にも好評だったみたいです。それと、たぶん準決勝に進んだウメさんという女性だったと思うのですが、全く同じ絵を使って3つの異なるストーリーを見せるネタはバカリズムさん並みに面白かったです。「病院」というタイトルで、最初はなぜか患者を『鶴の恩返し』の鶴と勘違いする看護婦の話、2つ目は患者が実はサンタクロースという話、最後は一言多い患者の話なんだけど、全部同じ絵を使って同じ順番で笑わせちゃいます。青森あたりのご出身?と思わせる、ちょっと訛ったイントネーションもいい感じでした。(※追記※ バカリズムさんとウメさんが出場した『R-1ぐらんぷり 2007』の記事はコチラ

あとは『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ)の「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」に出場している人も出ていましたが、あの番組とは違う、ピン芸としての見せ方がポイントだったみたいです。準決勝に進んだ「モノマネ選手権」常連のくじらさんは、バス釣り名人・イカ釣り名人などお馴染みのネタをしていましたが、自分のモノマネに「今のは××さんというより、○○さんだったね」とか「ベタ過ぎて若者には受けないね」などと突っ込み、さらに細かすぎて伝わらない感じ(笑)にしてるのがグゥー。残念ながら敗退した、辻本清美議員のモノマネのしまぞうさんは、小学校の生徒会長に立候補した辻本議員というネタをやってたけど、かなり緊張していた様子。やり切れてたら面白かったと思うんですけどね。

モノマネと言えば、正統派のモノマネをした人たちも結構いましたが、これは「細かすぎる」方より難しそうでした。まず、真似る対象が他の人がやりつくしたものが多くて、あまり見ないものでは南海キャンディーズの山ちゃんとか、東京ダイナマイトの2人をチョイスする人がいたぐらい。でも山ちゃんの方は2人が挑戦して、2人目の時は早くも新鮮味がなくなってたし、東京ダイナマイトは残念ながら立ち位置が逆だったし、とまだ改善の余地がありそう。それから、いろんな人を登場させる場合の見せ方も、市原悦子さんが家政婦で出てくるとか、ドラえもんを使ったりとか、何となくどこかで見たような設定でその辺が残念でした。

そういえば、ドラえもんネタはいろいろな方がやっていて、それぞれに設定も違っていたし、苦心されているのは分かるんですが、正直おなかいっぱいでした。それと、耐震強度偽装がらみも。漫才と違って、1人だとテーマや手法になかなか差が出にくいのかもしれませんが、定番っぽいところは避けていただけると見ている側もより楽しめます。

それにしても、1人で舞台に立ってネタをしっかりやり切るのって、漫才とはまた違う難しさがありそう。ネタ中、1度も笑いが起きないまま終わった人も結構いたし、序盤はマズい空気でも、途中で笑いが起きたところでやっと落ち着きを取り戻した芸人さんもいたようでした。これが漫才なら相方が助け舟を出すこともできるだろうし、後で励ましあったり、愚痴を言い合ったりもできるだろうけど、1人だと何もかも自分だけで背負わなければなりません。ピンでやるためには、度胸と何があっても自分を信じてやり切るだけの気持ちが大事なのかもね。

ところで、『R-1ぐらんぷり』の英語のキャッチコピーが「The freestyle WAGEI bout」なのはご存知でしょうか?日本語の「1人でしゃべればなんでもOK」を英訳した感じなのかもしれませんが、この日の様子を見た限りでは「話芸」や「しゃべり」で挑戦した人はほんのわずか。キワモノっぽいのもコントも好きだけど、こういうコピーが掲げられているなら、漫談や落語など本来の「話芸」で魅せてくれる人にも出てきてほしいなあと思います。頑張れ、本職のピン芸人。

※追記※

決勝戦についての感想はコチラ(テレビ観戦ですが)⇒ http://paola.cocolog-nifty.com/folder/2006/02/post_258b.html

※さらに追記※

5月5日放送の『爆笑オンエアバトル』にも出場していたウメさんですが、プロフィールを見つけました。↓ http://www.sma.co.jp/neet-project/profile/ume.html       ご出身は鹿児島だそうです。東北と九州ってたまにイントネーションが似た感じだったりするのよね…と言い訳。ごめんなさい。

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