2007年12月29日 (土)

Do they know it was chrismas time at all?(その1)

やっぱり書いておきましょう、『M-1』の感想を。たいがいのことは以前の記事の通りなのだけど、まあ一応ね。区切りとして。

『M-1グランプリ 2007』(テレビ朝日)

意外な結末を迎えた今年の『M-1』。初めての敗者復活戦からのチャンピオン誕生ということで、いろいろな意見もあるようですが、私は誰かに非があったわけではなく、これも戦いの面白さであり、難しさでもあるんじゃないかと思っています。

簡単に1組ずつ振り返ってみましょう。まず、トップバッターの笑い飯。2年前にも1番を引き当て、そのときは見事最終決戦進出を果たしたのだけど、今回は残念ながら5位という結果。変化球に更にみがきがかかったような、ロボットのネタでしたが、この漫才で一番手は不利だったでしょうか。でも、5位という順位は本当に茶の間が黙っていないかも(笑)。6年連続の出場はすばらしいけど、その分期待も高まるのがつらいところだと思います。是非、来年こそ1000万円を手にして欲しいものです。

続くPOISON GIRL BANDは、去年の雪辱を果たすべく、島根と鳥取を見分けるネタで決勝に挑みましたが、ジャッジは思ったようではなかった様子。予選の感想にも書いたけど、今までと違って吉田さんが阿部さんの妙なところを突っ込むスタイルになり、分かりやすくなっていたような気がするんですけどね。とは言え、やはり好みが分かれるのかなと思ったりもします。自分たちがやりたいと思う要素を取り入れるのか、賞レースで勝てる漫才をするのか、せめぎ合いもあるのかもしれませんが、松本人志さんが90点をつけたことは励みになるのでしょう。9位は最下位じゃないよ。

ザブングルは準決勝までは「悔しいです!」をなかなか出さず、最後のオチにもしていませんでしたが、決勝では割りと早い段階で使っていました。いろいろやり方も狙いもあると思いますが、私としてはちょっと残念。「顔芸」と言われることを嫌い、せっかく伝家の宝刀を予選で我慢して戦ってきたのになあ…という気がしました。なんとなくテレビ的になってしまったように見えたのは、2人を見るのは画面を通して、というのが多いからでしょうか?私としては、準決勝あたりのほうが面白かったように思いました。順位は6位です。

4番目は千鳥。去年は準決勝で敗れ、決勝に残れなかった「現実」をまざまざと見せつけられながらの1年を過ごしてきたのだとか。その思いをぶつけたであろう、象の飼育係のネタは私も審査員の方々と同じく、途中が面白かったのになあ…と思いました。3回戦でもこれをやっていたと思うのだけど、あの時も同じオチだったかな?千鳥のアウトローな漫才はとてもクセになるし、大好きなので、POISON GIRL BANDとの「裏M-1」とかじゃなく、表のほうで争うときが来て欲しいなと思います。今回は8位でした。

トータルテンボスはラストイヤーに最も優勝に近づきましたが、結果は惜しくも2位。『M-1』後に出演した『ヨシモト無限大』(ファンダンゴTV)では2位と言っても、すぐ引く手あまたになるチャンピオンとの差はかなり大きいと話していました。それを思うと逃した魚は大きかったのかもしれませんが、個人的には、今年のトータルは今までとだいぶ違っていたように思いました。それは全国ツアーでいろんなお客さんを相手にしていることもあるのでしょう。特に1本目の旅館のネタは準決勝で見たときからすごく面白かったです。仕事を続ける上では、『M-1』という明確な目標がなくなった今後のほうが難しいのかもしれないけれど、ますます面白い漫才を見せてほしいなあという気がします。

同じく最終決戦に駒を進めたキングコングは、西野さんのブログも話題になるなど、本番前から注目されていた様子。1本目は洋服屋さんのネタでした。確かに息も合っているし、意気込みも感じられるし、面白いと思うのだけど、少なくとも2回戦からずっとこのネタをやっているんですよね。素朴な疑問なのですが、もしキングコングも予選の漫才がファンダンゴTVで放送されていたとしたら、同じようにしていたのかなあと思ったりもします。逆に同じものを練習しまくってもダレることがなかった、というのはすごいことなのかもしれませんが。順位は3位でした。

ハリセンボンは初出場ながら、笑い飯をおさえて4位。3回戦・準決勝と春菜さんが声を荒げて突っ込むと言うか、はるかさんを制すると言うか、そういう場面があって、「これってどういう風に見るのかなあ」と思っていました。魂のぶつかり合いと見るのか、それともマイナスアイテムになってしまうのか。準決勝では、おそらく良い方向に働いたのだと思います。でも決勝はそのことだけじゃなく、ザブングル同様、ちょっとテレビ的だったような気がしました。大喜利で冴えた答えを出す2人なので、テレビに映るところ以外の面白さも秘めているんじゃないかと思ったりします。また出られると良いですね。

8番目は、「満を持して」という言葉がぴったりのダイアン。今まで悔しい思いをしてきた2人がどんな漫才をするのかとても楽しみでした。謎のスカウトマンのネタは、結局最後まで実像が分からず、それが西沢さんの風貌と相まって面白かったと思いますが、2人の緊張はただ事じゃなかったみたい。でも、初めての出場でほかのコンビと比べるとあまりよく知られていない2人だけど、引けを取るところはまったくなかったと思います。決勝に出て初めて、「またここに来たい」と思ったりするのかもしれません。是非またあの舞台に立ってほしいです。順位は7位でした。

その2に続きます。

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Do they know it was chrismas time at all?(その2)

その1からの続きです。

そして最後は敗者復活枠から勝ちあがった、サンドウィッチマン前にもあれこれ書いたので、お2人に関して改めて言いたいことはほとんどありません。ただ、準決勝で一度落ちたことについては、審査員に見る目がなかったわけではなく、いろんな要素が合わさってのことだと思います。

あくまでも素人の私の感想ですが、準決勝もサンドウィッチマンの漫才は決して面白くなかったわけではありませんでした。ただ、そのときの感想にも書いたとおり、お2人の意気込みが大きすぎて、いつもどおりではないような気がしました。だから、もし2回戦・3回戦との合わせ技で見てもらえるなら…と思ったりもしたのですが、審査員と言えども不公平にならない程度の好みもあるでしょうし、それぞれのコンビに対する期待値もあると思います。

一般にはあまり知られていなかったサンドウィッチマンも、予選審査員には毎年見るコンビだったはずだし、トータルテンボスは「敗者復活戦から上がってきたら嫌なコンビ」の1つに挙げていたそうです。そう考えると、知っている人はある程度期待していながら見ていたと思うのです。どちらにしても、東京準決勝に関しては、トータルとPOISON以外は、ほぼ どのコンビにも可能性がある状態での審査だったような気がします。

で、敗者復活戦でのサンドウィッチマンですが、準決勝のような固さもなく、良い意味で開き直っているような気がしました。ネタも過去にやっていたもので、何度も見せている分、リラックスして出来たのかもしれません。ちなみに、去年とおととしは、決勝・最終決戦で見せた漫才の前に必ずショートコント的なくだりがありました。あれはあれで面白かったのだけれど、こうしてみるといきなり本題に入るほうがすっきり見えるのかもしれません。…ともあれ、敗者復活戦では今年の予選でやっていなかったネタを披露し、見事決勝に進み、さらに優勝までかっさらうことになったのでした。

審査に関しては、誰がどうやっても必ず文句は出るのだろうと思います。あえて言うなら、私が気になるのは予選と決勝の審査員が見てきた数の差です。一方はウンザリするほどたくさんのコンビを見ているし、もう一方は「今日初めて見ます」という話がよく出てきます。敗者復活でサンドウィッチマンが選ばれたときには「知らんな~」という声さえ聞かれました。どちらが良いというわけではないし、人それぞれで一概には言えないと思うけど、そういうどのぐらい見ているかによってもジャッジに差が出ることがあるような気がします。

あとは、決勝で審査をする方々の発言は、おそらくご本人が思っている以上に影響力があるんだと思います。それは視聴者の取り方次第でもあるわけで、冷静さや、ひいてはメディアリテラシーなんてことの重要性なんかも感じたりします。

私は今年も敗者復活戦の会場で決勝戦を見ていましたが、今回はサンドウィッチマンの決勝1位突破、そして優勝という結果に、例年以上にお客さんも盛り上がっていました。アリーナ席はテレビの映像を映すスクリーンが見えず、テレビの放送が始まるとほとんど誰もいなくなってしまったのだけど、「中継が入るので、アリーナ席に集まってください」というアナウンスが入るとたくさんの人たちが協力していました。誰のファンであるかにかかわらず、「みんなで選んだ代表」という名の下にサンドウィッチマンを応援していたと思います。その様子はいつにも増して幸せな光景に見えました。

早くも2月までスケジュールがいっぱいだというサンドウィッチマン。いろいろ難しいこともあるかもしれないけど、ガシガシ突き進んでいってほしいものです。しかし、トークライブ行きたかったなあ…(涙)。

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2007年12月23日 (日)

きっかけさえあれば

確かに、『M-1』決勝&敗者復活戦への気持ちを書いた前の記事のタイトルは「とどめをハデにくれ」でした。しかし、なんぼなんでも派手すぎます。ご本人たちは、まさに「ちょっと何言ってんのか分かんないです」状態じゃないでしょうか。

おめでとうございました、サンドウィッチマンのお2人。びっくりしました。

個人的には、ここ2,3年ひそかに決勝進出を期待していたコンビで、今年はそろそろ…というような話を2回戦あたりの感想に書いたりもしていました。でも、まさかまさか敗者復活からの優勝という怒涛の快進撃を見せてくれるとは…。実はそろそろ単独ライブとかトークライブとか、そういうのも見に行こうと思っていたし、関西でも関東でもなく、東北出身というところにシンパシーや興味を抱き、無理を承知のちょっとしたたくらみなんかも考えていました。しかし、これではなあ…。うれしい悔しさを感じています(苦笑)。

ちなみに、今日のサンドウィッチマンのネタ2本は、どちらも過去の予選でかけたものでした。敗者復活と決勝戦でやったアンケートの話は去年の準決勝で披露していましたが、1年前はあえなく撃沈。更に宅配ピザ屋のネタはおととしの3回戦と準決勝でやったものの、こちらも決勝に駒を進めることが出来ませんでした。今日とどう違っていたのか、あるいはまったく同じだったのかは分かりません。

でも、あくまでも個人的な感想ですが、過去の私のブログを見てみるとどちらのときも客席は受けていたようですし、おそらくそれほど差はなかったのだろうと思います。調べていて分かったのですが、2005年にいたっては1回戦からの出場で、しかもそのとき私は会場で見ていたようです…。記憶にないのが残念です。ごめんなさい。

正直、今日の敗者復活戦からは、NON STYLEが行くんじゃないかと思っていました。でも、思えば後半戦で、客席が盛り上がるきっかけを作ったのがサンドウィッチマンでした。その良い波にとろサーモンやNON STYLE、タイムマシーン3号などが乗っていったような気がします。とは言え、敗者復活のコンビが決まった後も、何となく落としどころに困っていたのですが、こうして決勝を見ると、やはりあの場で選ばれるべきはサンドウィッチマンだったんだなあと思いました。

今日、会場についたとき、場内でほかの芸人さんたちと一緒に売店で食べ物を買って、控え室に戻るお2人の姿を見ました。敗者復活に回ったのは残念だったし、何となく頑張ってほしくて、普段ならそんなことをしない私ですが、思わず声をかけたくなりました。が、ほかにも芸人さんがいたので、心の中でエールを送りつつ席につきました。あれから数時間後、こんな結末が待っているとは…。まさに今日の東京の天気のように、雨のち快晴の結果だったと思います。

とりあえず、頭の中のものを吐き出さないとやるべきことに集中できないので(苦笑)、ざっと感想を書いてみました。のちほど、録画した本番を見たりして、何か書ければと思っています。ともあれ、すげーものを見せられました。

※追記※ 『M-1』関連の新聞記事はコチラにピックアップしました。

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とどめをハデにくれ

いよいよ今年の『M-1グランプリ』も決勝の日を迎えました。

参加者の数が昨年を上回り、見に行く側もチケットがなかなか取れないなど、予選から例年以上に盛り上がっていた今大会。昨日は事前番組や去年の大会の模様なども放送され、いやがうえにも期待が高まります。

去年の決勝は「常連組と目新しさを持つ出場者の戦い」という感じでしたが、今年は「常連組と“テレビでよく見かけるけど、漫才をしている姿はあまり見たことがない”芸人さんの戦い」なのかなあという気がします。ザブングル、キングコング、ハリセンボンといった、テレビでおなじみのコンビがいつもとは一味違うところを見せて驚かせてくれるのか、はたまた笑い飯、POISON GIRL BAND、千鳥、トータルテンボス、ダイアンが劇場で鍛えた腕を見せつけるのか、楽しみなところです。

そして残り1枠を争う敗者復活戦は、今年は大井競馬場が舞台。テレビでもスカイAとファンダンゴTVで放送されますが、いったい誰が勝ち抜くのでしょう?麒麟に期待が集まっているようだけど、東京予選を戦い続けたメンバーにも ここで敗退するのは惜しいと思うコンビがいたし、baseよしもとに出ているような若い芸人さんが選ばれたら、来年に向けて大会に新たな弾みがつくような気もします。ともあれ、すべては一発勝負の4分次第。興奮を抑えつつ、2回戦3回戦準決勝に引き続き、現地で見てきます。

そういえば毎年、敗者復活組が発表になった後、舞台から引き上げていく芸人さんの後ろ姿を見ると「祭りの後」みたいな切なさを感じます。笑わせることが仕事の人たちだから、なおのこと。『M-1』ではあの場所もキス・アンド・クライ(フィギュアスケートの大会で、演技が終わった選手とコーチが採点の発表を待っている場所)なのでしょうね。

というわけで、とにかく楽しい大会になりますように。今となっては、もうそれだけ。早く晴れろ、雨。

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2007年12月14日 (金)

きっとここから愛なんだ

例によっての告知でございます。

「木曜日のコイビト」としてお馴染み(苦笑)、共同ブログ『笑うオトナども』ですが、今週は都合によりコラムはお休み。しかし、しか~しっ!現在、インタビュー企画を連載中です。

以前の記事にも書きましたが、今回お話をうかがったのは放送作家の寺坂直毅さん。紅白マニアとしても知られることから、あちこち引っ張りだこでお忙しい最中、私達のブログ企画にご協力いただきました。9日の第1回に続き、昨日は第2回を掲載。どちらも寺坂さんの紅白と並ぶ必須アイテム、デパートについての話です。デパート好きになるまでのことや、現在のデパートに対する思いなどを語っていただきました。テレビだと変わった取り上げ方もされがちですが、こうして直接聞いてみると非常に興味深くて、思った以上に濃密な内容になりました。

インタビューは『笑う~』のライターの1人でもある、木村早苗さんにお願いしました。また、今回の件では以前オフ会的お楽しみ会『おしゃべり いいたより』でお話を聞かせていただいたメガネちゃんにご協力をいただいております。是非ご覧くださいませませ。

ちなみに、『笑う~』ではトラックバックやコメントを受け付けていませんが、ひそかに反響をお待ちしていたりします(苦笑)。忌憚のないご意見はメールでどうぞ。

『M-1』の決勝進出者発表からしばらく時間が経ち、余韻も覚めつつあるのだと思いますが、未だにあーだこーだが書けてません。シロートなりに考えるところもあったりするのですが、このところ、本業に忙殺されまくり状態で。決勝本番までには、単に自分の溜飲を下げることにしかならないだろうけど、感想めいたものを書きたいなあと思ったりしています。

そういえば この発表の後、「麒麟 M-1」で検索する人がかなりいて、2人への期待の高さや人気などを感じたりしました。私は生で見たのは3回戦だけでしたが、この結果もそんなに意外ではなかったんですよね、正直なところ。とても残念だったのだけど、どうも今までなら当然持ち合わせていたはずの気迫のようなものが感じられなくて、見ている側がじりじりしてしまうような、そんな思いがありました。敗者復活で文字通り「復活」できるでしょうか?そんなことも楽しみにしつつ、大井競馬場に行こうと思っています。行くんですよ、ええ。今年もね。その頃には一段落してるはずですから。

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2007年12月10日 (月)

とりいそぎのおしらせ

今年の『M-1グランプリ』決勝進出者が発表になりました。http://www.m-1gp.com/top.htm

■決勝進出者■(※追記※出演順)

笑い飯(吉本興業 大阪)
POISON GIRL BAND(吉本興業 東京)
ザブングル(ワタナベエンターテインメント)
千鳥(吉本興業 大阪)
トータルテンボス(吉本興業 東京)
キングコング(吉本興業 東京)
ハリセンボン(吉本興業 東京)
ダイアン(吉本興業 大阪)
http://asahi.co.jp/m1gp/cyojyo/9kumi.html (各コンビのプロフィールも出ています)

意外に感じるコンビもいれば、順当と思うコンビもいますが、詳しいことはのちほど。ともあれ、出場する皆さんには頑張ってほしいものです。ダイアンは昨日、ブログを書いているときになぜかどうしても気になっていて、でももう一発はじける感じが必要かなあ…と思って消してしまったんですよね。そうかそうか、何だかうれしいです。千鳥も出られるし、大悟組が見られるわけですね(笑)。

というわけで、お知らせでした。

※関連記事「M-1ベスト8が決定 6年ぶり参加のキングコングら」http://contents.oricon.co.jp/news/entertainment/50325/full/

※追記※
さきほど『ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)に、仕事の都合で来られないハリセンボンを除く7組が出ていました。ほんの2,3分の出演なので、特に何が起きたわけではありませんが、こうして眺めてみると、笑い飯・千鳥・ダイアン・トータルテンボスという顔ぶれに「これは楽屋もかなり面白いのでは…」なんて思ってしまったわけで(笑)。唯一、吉本以外に所属のザブングルも「悔しいですっ!」の加藤さんがコメントに詰まり、早速みんなから愛ある総ツッコミを受けていました。

※さらに追記※
その他『M-1』関連の記事はコチラにピックアップしました。

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2007年12月 9日 (日)

あとはひらきなおるだけ

もはやハードディスクのこやし化していた『M-1』3回戦@大阪昨日の東京に続き、大阪でも本日準決勝が行われます。というわけで、準決勝への期待をこめつつ、3回戦を軽く振り返ってみたいと思います。

『M-1グランプリ2007』3回戦(ABCホール)

1日目は45組、2日目は42組が出場。その中から2日間合わせて30組が今日の準決勝に駒を進めました。

何といっても期待したいのは千鳥。3回戦ではいやらしいやり方で好感度を上げたり、CMを取ったりしようとするネタをしていましたが、単にバカバカしいだけじゃない面白さがあったように思います。2人の漫才があまり見られないので、新鮮さもあったかもしれません。その千鳥を有力視する、常連の笑い飯は2回戦・3回戦とも秋の単独ライブで見たネタ。面白かったもんな~、あのライブ。3回戦はひったくりに遭う話でした。まだ爆発しきってない感じもあったりしましたが、準決勝は魅せてくれるでしょう。

今年の『NHK新人演芸大賞』を受賞したジャルジャルは、『M-1』ではどんな評価がされるでしょう?2回戦、3回戦と「お~い、おまはん」が耳につく、落語家の師匠と弟子のネタをやっていましたが、決勝に出て一気にブレイクしてほしいなあと思ったりもします。去年の『NHK新人演芸大賞』を手にしたNON STYLEは、男同士の友情のネタ。井上さんのイキリが常に前面に出る感じではなく、自然に織り込まれる形になった気がしました。かなりの意気込みで臨んでいるようですが、今年こそ決勝に出られるでしょうか。

ほかにはギャロップの妙なサッカー監督のネタが面白かった。いろんなボケが話が進むにつれてどんどん混ざり合っていくところが好きでした。フィールドプレーヤーが手でボールを扱いそうになったかと思えば、逆にキーパーが手を使わなかったりってどうよ(苦笑)。鎌鼬のこっそり夜中にゴミを出す話がかなりツボ。「(言い方を)もっと嫌味っぽく!」「シェーっ!」のくだりが頂点かと思いきや、さらに話は広がり、生で見たいと思いました。予想より面白かったソラシドは、準決勝ではどんな漫才を見せてくれるでしょう?3回戦のリズムクイズのネタはルールを無視してうまい具合に進んでいく感じが面白かったです。

あとは昨日『エンタ』に出たらしい小学生の兄弟コンビ、まえだまえだは本当に達者。まさに「その辺の小学生とは全然違います」(笑)。温暖化だの石油の値段の高騰だのと大人びたことを言ってたはずが、結局子供らしいところに落ち着くネタは絶妙だと思いますが、アレは自分たちで書いてるわけじゃないよね(※追記※ まえだまえだは松竹芸能所属で、台本は作家さんが書いているそうです。もともとは漫才をするためではなく、子役として入ったということです)。

今日の大阪での準決勝は、東京3回戦に出場したキングコングや麒麟も出ます。キングコングのネタはファンダンゴTVでも放送されず、予選も東京で受け続けていたので、その点が結果に影響するのかが気になります。麒麟は2回戦が大阪だったし、まだ大阪でのテレビの露出もあるので、そういう意味ではホームなのでしょう。

大阪での準決勝は泣く泣くチケットを手放すことになりましたが、あちこちから聞こえてくるであろう情報を楽しみに待ちたいと思います。

ちなみに、3回戦で敗退した中で気になったのは、双子の姉妹コンビのDr.ハインリッヒと「♪ててて~」が耳から離れないザ・ツタンカーメンズ、そしてガリガリガリクソンさんが入った2組のトリオ漫才、りぼん四コマまんが研究会。特にガリガリガリクソンさんは、いよいよもって相当気になっております。去年もそうだったけど、あの古くさ~い感じの漫才はちょっとクセになりますわ。

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Chaos Panic

ついに今年も準決勝まで来た『M-1グランプリ』。今回も何とかかんとかチケットを入手して見に行くことができました(感謝)。なので、その感想をざっくりと。

『M-1グランプリ2007』準決勝(ルミネtheよしもと)

この日の出場者は34組。ここまで来れば、もはやレベルの差はほとんどなく、あとは笑いの神様に運命を託すのみ、といった感じ。ただ、全体としては「もっと面白かったはずなのになあ…」と思う芸人さんたちもかなりいたような気がします。例年なら、準決勝は2回戦・3回戦と同じネタを手直ししてかけるコンビが多いのですが、今年は予選を放送したせいもあるのか、今までと違う漫才をした人たちがかなりいました。確かに、新鮮さやバリエーションの広さのアピールにはなったと思うのだけど、ここまでを見ているだけに「もっと笑いたい~っ!」と思わせるネタもあり、その辺は少し残念に思ったりしました。

かなり期待していたパンクブーブーも、人を驚かすネタでとても面白かったんだけど、どうなるでしょうね。意外性で驚かすというフリに「オレ、日曜日は教会に言ってるんだぜ」というところは斬新でしたが。2回戦の命乞いネタの方が畳み掛ける感じがあって、私は好きでした。サンドウィッチマンもしかり。最初から意気込みが感じられる漫才で、結婚式のスピーチネタをしていましたが、気負いすぎているところもあったような…。3回戦まで見た中では、個人的期待の2組なので、良い結果が出ることを祈りたいと思います。

三拍子も今までと違うネタをしていましたが、構成自体もこれまでに見た漫才とはだいぶ違っていたんじゃないでしょうか。刑事になりたいという話だったけど、動きが多用されていて、高倉さんが意味があるのかないのか分からない言葉をつぶやくくだりはナシ。2回戦・3回戦とまるで違う漫才はどう判断されるんでしょうね。

ここまでも楽しませてくれたPOISON GIRL BANDは、準決勝もかなり面白かった。ホームランの後のガッツポーズの仕方をネタにしていたけど、吉田さんが阿部さんに話を合わせるスタイルじゃなく、見る側の立場で突っ込んでいく形になったのが良いのかも。会場も拍手が出るほど沸いていましたトータルテンボスの旅館ネタも受けていたと思います。この2組は決勝進出有力候補かも。

過去に決勝に進んだコンビとしては、他にタイムマシーン3号も面白かったです。だいぶ前からデブネタ一辺倒ではなくなっているけど、ガリガリ君の当たりが出続けるという不思議なネタはうまい具合にそれを活かし、さらにホラーっぽい見せ方で笑わせるところもあって楽しい漫才でした。2年ぶりの決勝進出も期待できるかなあ。

昨日は『M-1』のために結成されたコンビも2組出場。それがサバンナ・八木さんとなかやまきんに君のザ☆健康ボーイズと、増谷キートンさんと椿鬼奴さんのBODYです。健康ボーイズは何とトップバッターで、私としてはいきなりメイン料理がきちゃった状態(苦笑)。2人の問答のような筋肉クイズも、制限時間が延びたおかげでボリュームアップ。野菜サラダのくだりも加わり、いっそうヘルシーでした(笑)。BODY3回戦と同じネタで本当に面白かったんだけど、仮に決勝に進んだ場合、内容的にどうなんですかね?急造コンビとして初の決勝進出の可能性はゼロではないかも。

他のコンビもみんな本当に面白かったです。でも、大会審査委員長を務める島田紳助さんいわく、『M-1』で優勝できるのは「魂を込めた漫才」なのだそう。技術や面白さが当然あった上で、さらに魂をぶつけ合った人たちがチャンピオンになれるんだそうです。それはおそらく、準決勝から決勝に進むときでも注目されるところでしょう。

いくつか決勝進出候補と思った人たちを挙げながら感想を書きましたが、今年は絶対的な有力候補が見つけにくく、正直、どうなるのか全然分かりません。例年通り、結局大阪勢に押されるのかもしれないし、東京の吉本以外のいわゆる「他事務所」勢が頑張ってくるかもしれません。とにもかくにも、明日の発表を楽しみに待ちたいと思います。

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2007年11月29日 (木)

リラックスして 楽しんで

さあ!木曜日ですっ!というわけで、木曜日のコイビト(苦笑)、共同ブログ『笑うオトナども』を更新しました。今回はワタクシの担当でございます。現在、テレビでも『M-1』3回戦予選が放送されていますが、『笑う~』も『M-1』がらみ。舞台上のことではなく、客席でのこぼれ話について書いてみました。

去年は決勝のテレビの視聴率が歴代最高で、優勝したチュートリアルのその後の快進撃は言うまでもなく。今年は出場者数が過去最高を更新し、去年までは入手がそれほど難しくなかった3回戦のチケットがプラチナ化するなど、この大会の注目度や意味合いの大きさなんかを感じたりしています。でも、お笑いへの興味が中ぐらいの人たちにとっては、『M-1』と言えども単なるお笑い番組/ライブでしかないみたい。今回はそんなことを、客席で聞いた話も交えて書いています。どうぞご覧くださいませ。

ファンダンゴTVでの『M-1』3回戦の放送ですが、東京は尺(放送時間の長さ)が余る分を楽屋裏でのインタビューで埋めていました。今日は2日目の様子が流れていて、東京ダイナマイトのファンダンゴ・ウォッチャーなコメントにニヤリ。変ホ長調のまったりしたコメントには3回戦敗退が残念な気持ちがつのったりして。ネタ合わせをしている人たちがチラッと映ったりするところも細かい見どころかもしれません(笑)。それと、2日目は昨日なかった合格発表の瞬間の楽屋裏も見られました。

というわけで、大阪3回戦がいつまでもハードディスクに入りっぱなしですわあ…。

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2007年11月27日 (火)

Kiss and Cry

ちょっと遅くなりましたが、『M-1』3回戦・最終日@東京についての感想です。

『M-1グランプリ2007』3回戦・第3回(ルミネtheよしもと)

最終日は34組が出場し、14組が合格となりました。初日2日目はなかなか会場の空気が暖まらなかった気もしましたが、この日は最初から楽しい漫才が続き、過去の準決勝進出者が多いのもうなずける戦いだったと思います。

なので、残念ながら敗退となった中でも会場を沸かせていたコンビもいて、ハマカーンやサカイストは合格しても不思議ではなかったような気がします。特にサカイストは今年がラストイヤーだったそうで、まさにそれが伝わるような漫才だと思いました。私が見た中では一番面白いサカイストでした。

同じくラストイヤーだったカリカも準決勝に進むことができず。2人で言い争いをしながら舞台に出てきて漫才をするという、最初からコントのようなネタをやっていましたが、今年ここまでの『M-1』を見ているとそれが仇(あだ)になったのかなあ…という気もします。

またまた例によってのシロート目線なのですが、何となく今年は「漫才であること」が重要視されているように思います。『M-1』なのだから当たり前のことなのだけど、今までは最初からがっちりコント(またはショートコント)をやるつもりのネタも良しとされていました。ところが今年は、これが残念な結果につながる危険をはらんでいるような感じがします。漫才の中の「設定」としてのコントはアリのようですし、それと「がっちりコント」との差はうまく言い表せないのだけど、何かしらの線引きがなされているような…。この3回戦3日間と東京・大阪の2回戦を見てそんなふうに思いました。

合格した14組はもちろんどれも面白かったけど、ハリセンボンが思いのほか気持ちがこもっている漫才で驚きました。あれならカドノタクゾウとかもう要らないような気もするけど。おなじみ「死んで~」のザ・パンチは、松尾さんが浜崎さんに同意するだけじゃなく、さらに浜崎さんが先にツッコミワードを言っちゃうという、より変則的なスタイルになっていてグゥー。5人組の超新塾も横一列に並んだり、4人で文字を作ったりするだけではなく、5人で円陣を組むという場面もあり、見ていて目新しさを感じました。ネタ自体も面白かったです。

サンドウィッチマンは楽天のユニフォーム姿だったけど、それだけ力が入っていたということでしょうか?微妙な言葉の間違いが生む面白さは何度見ても楽しいです。数少ない東北出身芸人として、そろそろ決勝まで行ってほしいですね。2回戦が見られなかったキングコングは、おそらく以前からやっているであろう、洋服屋さんの店員とお客さんの設定の漫才。久しぶりに見たからなのか、気合が違っていたのか、予想より面白かったです。キングコング時代の『横丁へよ~こちょ!』が見たくなったのは、梶原さんがすごい勢いで西野さんのツッコミをかわす場面があったからかな?我が家も2回戦と同じく楽しい漫才でした。パンクブーブーは出場順が最後で、期待の高さの表れ?と思ったりもして。今回も面白かったけれど、どちらかというと私は2回戦のほうが好きかな~。ともあれ、準決勝が本当に楽しみなコンビです。

帰り際、新宿駅のルミネ楽屋口に近い東南口の改札前や、山手線の駅のホームで、この日敗退した芸人さんたちを何人か見ました。ケータイで「ダメでした~」と作り笑いで報告している人もいたし、ファンの女の子に励まされているコンビもいたし、心なしかちょっと暗い顔で誰かを待っている人たちもいました。MCのはりけ~んず・前田さんが「出場者は準決勝まで行ってしまえば気持ちも吹っ切れている。だから一番緊張するのは3回戦」というようなことを言っていたけど、そういう切ない光景を見ると、3回戦の重要さがより伝わってくるような気がしました。

一夜明けて昨日、3組の追加合格が発表になりました。はだか電球はまだ見ていませんが、ハイキングウォーキングは落ちたのが残念だったし、ジパング上陸作戦も外国人と日本人のコンビの中で、唯一それにとらわれすぎないネタだったと思います。どのコンビも一度は落胆を味わった人たちの代表として、準決勝でも思いっきり笑わせて欲しいですね。

さ~て、今年は準決勝のチケットが手に入るかなあ…。笑いの神様、お願いっ!

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